皆さんは、「食養生」という言葉を聞いたことはありますか?
なんとなく名前を聞いた事がある、初めて聞いたなど様々な方がいるかもしれませんが、今回はこの食養生という言葉について書いていこうと思います。
食養生
健康保持や体質改善のため、体質・体調に応じて栄養を考えた食事をとったり節制したりすること。 出典:デジタル大辞泉(小学館)
と辞書では出てきます。
しかし、この考え方だと息苦しさを覚えるのは僕だけでしょうか?
最近では、ダイエットブームやフィットネスブームによって、健康を意識した食生活を送る人が増えてきています。これは、とても素晴らしい事だと僕は思います。
しかし、一方では、極端な節制や健康にいいからといって間違った食生活をしている方もいます。また、食事を気にするあまり、かえってそれがストレスになってしまい、体調を崩している人も多いです。
そこで、今回のお話の食養生です。
実は、この言葉には隠されたもう一つの意味があります。
隠された意味
食養生とは、自分が好きな物を食べても 身体を壊さないように日々の食生活を心がける。
どうでしょうか?
つまり、食養生というのは、ゴールが健康的な身体づくりや病気に負けない身体を作るわけではなく、自分が好きな食べ物をいくつになっても美味しく食べるために日頃の食生活を気をつけましょう!という意味が隠されているのです。
ゴールは人それぞれ
ここから、食養生に興味が出てきた人のためにもう一つ大事なことを教えます。それは、人によってゴールが違うというところです。
わたしは、鍼灸師という仕事上でたくさんの人と関わってきました。その中で、普段生活する上で気をつけた方がいい事もよく聞かれます。そんな時に必ず聞いていた事は、「その人がどこにゴールを置いているか?」です。
例えば、自分の余命があらかじめわかったとします。
その時にあなたは、もうどこまで生きれるかわかった上で健康的な食事を心がけるでしょうか?
ほとんどの方の答えは「NO」のはずです。
「人生の最後にどんな食事を食べたいですか?」という質問があるように、自分の食べたい物をお腹いっぱい食べたいはずです。
このように、自分がどのように生きたいのか、それによってあなたの目指すべきゴールは変わります。そして、それによって食養生も変わることを覚えておきましょう。
食養生の始め方
では、実際に食養生を始めるためにはどんなことをすればいいのでしょうか?
実は、すぐにでも始められる事が一つだけあります。
それは、
「お腹を空かせてから食べること」
です。
現代は飽食です。
飽食
あきるほど腹いっぱい食べること。
食べたいだけ食べられて、食物に不自由しないこと。出典:デジタル大辞泉(小学館)
皆さん、普段の食事の時にお腹を空かせてから食べているでしょうか?
最近、お腹が鳴る音を聞いた日を思い出せますか?
身体が食べ物を求めてから食べる
内臓がしっかりと動き、食べ物を受け入れようとしている時に食事を取ることで、栄養素もしっかりと吸収する事ができます。
そして、逆をいえば、普段から内臓が動いていない状態で食事を取るというのは、内臓に負担をかけるだけでなく、身体にとっても良くないのです。
そのため、まず食養生を始めてみようと考えている人が最初にとるべき行動は、しっかりとお腹を空かせてから、ご飯を食べることから始めます。
身体の声を聞こう!
いかがだったでしょうか?
今回は、食養生という言葉を誰でもわかりやすく説明させていただきました。
ここを理解することが、食養生をする上で非常に大事になってきます。
まずは、自分のゴールを決めて、その上で食事と向き合っていきましょう!
また、これから食養生も含めて、皆さんの役立つ情報や自分が実際にやってみて良かった事を紹介していきます。